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第5回「PCブランド・ブランド力調査」

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[調査の概要]

調査の目的:PCブランドのブランド力測定
調査日程:07/02/08〜07/02/10
調査人数:1000人

質問:
2007年×月、PCの名前を冠した携帯電話が発売され大人気となりました。どの携帯電話ですか?

調査対象:
1. dynabookフォン(東芝)
2. FMVフォン(富士通)
3. Inspironフォン(DELL)
4. Let’snoteフォン(松下
5. MURAMASAフォン(シャープ)
6. Priusフォン(日立)
7. ThinkPadフォン(IBM/Lenovo)
8. VAIOフォン(ソニー)
9. VALUESTARフォン(NEC)
 

[結果の概要]

1位 VAIO(420)
2位 MURAMASA(112)
3位 ThinkPad(98)

(括弧内は得票数)

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今回の調査とブランド力の関係について

VAIOやThinkPadといったPCのブランド名を冠した携帯電話を発売した場合、売れるかどうかでそのブランド力を程度測ることができます。たとえば、「VAIOフォン」と聞いてどのようなコンセプトの携帯電話かどうかが分かり、欲しいと思われたならVAIOブランドはブランドとして成功しているといえるでしょう。PC名の携帯電話が受け入れられるか否かは、ブランドをうまく育ててきたか、どのように育って欲しいかというビジョンがあったか否か、そして、それらが消費者に伝わり成功したか否かにかかっています。

 

→機能ブランド・官能ブランドについては、こちらをご覧下さい。

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ブランドの拡張について

携帯電話は技術的には成熟商品であると考えられ、また、第3回「携帯電話キャリアブランド力調査」で官能ブランド力の高かったAUがナンバーポータビリティ制度でシェアを伸ばしたことからも、今回で測定されたブランド力の多くは官能ブランドであると考えられます。

機能ブランドは商品の価値を明らかにするものとして機能するため、ブランドが作用する分野は商品の分野によって限定される一方、官能ブランドは商品の価値とは独立しているため商品の分野によって限定されませんが品質不安によって限定されます。このような違いから、機能ブランドと官能ブランドとではブランド拡張の態様が異なることになります。

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まとめ

VAIOブランドが圧倒的人気でその他のブランドはそれほど差がでないという結果でした。所有するPCブランドであればたいてい親近感を得ますが、ブランドが成功したかどうかというのはブランドの名前を聞いた時に、その携帯電話がどのようなデザインでどのようなコンセプトの商品なのかを想像できるかどうかでしょう。その点でVAIOブランドは成功しているのでしょう。そのブランドらしさを規定できるブランドが強いブランドといえます。PCは安ければ売れるといえますがそれではブランドを獲得することは出来ません。ブランドを考えると、売れるという側面よりもVAIOフォンといったブランド名を冠した商品が出せるかどうかが重要となります。

 

[調査データ]

調査データはこちらから(PDFファイル)


(2007/02/15)

 

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